ピムコ・グローバル・ハイイールドファンド 再考(売りなのか?買いなのか?)

世界最大級の債券運用残高を有する資産運用会社PIMCOの投資信託
「ピムコ・グローバル・ハイイールド・ファンド(毎月分配型)」

分配金減額をきっかけに、もう一回業績について見直してみた。
63期-68期の運用報告
http://www.morningstar.co.jp/webasp/pdf/report/2004093001_R_20100607.pdf
69期-74期の運用報告
http://www.am.mufg.jp/pdf/unyou/922044.pdf

から、配当収益と債券の売買損益を配当口数で割った金額を調べて見る。
投資単位あたりの収益が解るはず。
各収益の右に投資単位辺りの金額を並べてみる
分配金はずーっと100円なので、外部流出した分配金はだいたい各期の口数x100円になる。
(63期で言うと17億、64期で言うと20億...)

(※これは信託報酬等手数料を除いてるので実際はこの収益からさらに毎期信託報酬等が引かれる。)
(※1回電卓叩いただけで検算してないので計算ミスは許してくんなまし。端数は全部切捨)

        基準価額  口数(百万口)  配当収益(百万)  売買損益(百万)
63期(~1/7)  7,087    175,762    867  (49円)    5,990  (340円)
64期(~2/8)  6,659    207,995    1,045  (50円)  -7,243  (-348円)
65期(~3/8)  6,734    232,825    1,167  (50円)   2,998  (128円)
66期(~4/7)  6,997    273,609    1,177  (43円)   8,224  (300円)
67期(~5/7)  6,808    305,932    1,537  (50円)  -4,166  (-136円)
68期(~6/7)  6,415    338,593    1,736  (51円)  -10,483  (-309円)
合計                       7,529  (293円)  -4,680  (-25円)

通期分配金600円 に対して実質収益268円。332円の赤字。
つまり268円しか稼いで無いのに倍以上の600円分配したってこと(実質は手数料があるのでさらに悪い)

毎期分配金100円に対して利息収入は50円と安定ベース(為替変動があるのにたいしたもんだ)
加えての売買損益が足を引っ張ってる。
理想的には債券市場が上昇して毎期若干の売買(評価)益になるつもりだったんだろう。
恐らく運用マネージャーとしては安定利息収益50円+アルファを出すつもりでいたのであろう。

最新の運用報告
        基準価額  口数(百万口)  配当収益(百万)  売買損益(百万)
69期(~7/7)  6,140    365,912    1,705  (46円)  -7,659  (-209円)
70期(~8/9)  6,159    392,804    1,857  (47円)   2,728  (69円)
71期(~9/7)  5,988    421,063    2,042  (48円)  -4,591  (-109円)
72期(~10/7)  6,030   455,359    1,928  (42円)   4,457  (97円)
73期(~11/8)  5,946   495,827    2,013  (40円)  -610  (-12円)
74期(~12/7)  5,798   536,114    2,127  (39円)  -4,460  (-83円)
合計                       11,672  (262円)  -10,135  (-247円)

通期分配金600円 に対して実質収益15円。585円の赤字。
ほとんど収益が無いのに分配続けた感じ。

特筆すべきは配当収入が前の6期と比べて明らかに低下している。
前は50円前後は安定収益だったのに、今や40円になった。
運用資産がずーっと外部流出していて(収益以上の分配しているから)、1口辺りの運用資産が減ってるから
これは当然だ。
この後も回復することは無かろう。このまま運用資産の外部流出が続けばいずれは30円とかにもなる。

売買についても奮わない。これがプラスにならない限りは利息収入以上の収益は望めない。
(期末の市場価格の評価替えが下落してればそうなるわな。債券が売られる限り売買損益は
マイナスになるのであろう。この先債券市場に資金シフトが起こればこれがプラスになるはずだが、
今の流れは逆)

75期から分配金を100円->85円に引き下げたわけだけど、
運用マネージャー的には
安定40円+アルファを狙ってる感じかな...
1年間の運用成績見るとそれでも危ないような感じがぷんぷんする。
外部流出の方(分配金)が多い現状では多分いずれ50円程度(もしかしたら以下)まで落ちそう。

特に債券価格の上昇が見込めなければその可能性は高い。
(市場金利が上がれば配当収入も増える可能性はあるけど)

仮に基準価額が5500円まで落ち込んで、分配金が50円だとすると(年間600円)
ちょうど10%。

この先1年間保有するのであればうまく運用してもらって10%程度、悪ければさらに悪化ってのを
覚悟しておく必要がある。
しかし、口数の増加見るとずっと増加してるからみんなひかれてるのね^^

株等の高リスク資産よりはまだ債券は(ハイ・イールドとは言え)安定資産だから、リスク分散って言う意味では
良いけど、みかけの分配金は信用できなそうだ。

とりあえず300万口は売却したけど、基本はベア(売却)方向だな...
SBIのコラムではまだ分配余力があるのでお勧めとあったけど...
売買損益の状況を見るとファンドマネージャー何やってんだって言いたくもなる。
債券は上がる日もあれば下がる日もある。債券下落をうまくカバーして欲しいってのが投資家の願いだが。
ランクが高いのは安定収入の高利息収入があるからだろうけど、それがパーになってるって^^;
世界最大級のピムコさんとは言えちょっとな...

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